説明
速く華やかな終曲のジーグが、ルールのあとを受けて「フランス組曲」第5番ト長調を締めくくります。ジーグはイギリスやアイルランドの速い舞曲に由来し、バッハはしばしばこれをフーガ風の模倣で書きました。この曲も、組曲のジーグの中でよく知られた一例です。
ト長調、16分の12拍子。演奏時間は約2分50秒、音数は1142と、第5番の中で最も規模の大きい楽章です。1小節を3つずつまとまった4つの拍で感じる速いリズムに乗って、一方の声部が示した主題を他方が追いかけるフーガ風の書法で進みます。後半では主題を上下反転させた形が用いられ、前半と鏡のように対応しています。
中級レベルですが、長さと速さのため、指の独立と持久力が試されます。課題は、16分の12拍子の大きな4拍を感じて、細かい音符を3つずつのまとまりで軽く運ぶことです。最も大きなこの楽章も音域はD2からC6までにとどまり、61鍵の鍵盤で演奏できます。再生速度を落として手の色分けで主題の受け渡しを追い、A-Bループで主題の入りを含む区間を繰り返すと、模倣の構造と曲の勢いを両立させやすくなります。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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