説明
細かい音符が駆け抜ける速い3拍子のクーラントで、「フランス組曲」第5番ト長調ではアルマンドに続く2曲目として、組曲に速い動きを持ち込みます。バロックのクーラントには、落ち着いたフランス風と、速く流れるイタリア風(コレンテ)があり、この曲は速く流れるほうの性格を持っています。
ト長調、4分の3拍子。演奏時間は約44秒ですが音数は590あり、組曲の中でも時間あたりの音の密度が特に高い楽章です。右手の細かい音符の流れを左手が支え、ときに両手が役割を入れ替えながら進みます。前半で属調のニ長調に向かい、後半で主調に戻る2部分形式で、短い時間に一気に駆け抜ける構成です。
中級レベルですが、速さと密度のため指の回りと集中力が試されます。課題は、細かい音符の粒をそろえながら、3拍子の1拍目を軽く感じて流れを止めないことです。61鍵の鍵盤で、D2からC6までの音域をすべて弾けます。まず再生速度を大きく落とし、手の色分けでどちらの手が動きを担っているかを確かめてください。A-Bループで短い区間を繰り返し、少しずつ速度を上げると無理なく仕上げられます。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
「フランス組曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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