説明
バッハの組曲では珍しいルールという舞曲が、「フランス組曲」第5番ト長調ではブーレと終曲ジーグの間、6曲目に置かれています。ルールはフランスの古い舞曲で、ゆったりとした拍子と付点リズムを特徴とし、ジーグの一種とみなされることもあります。この舞曲を含むことが、第5番の個性の一つになっています。
ト長調、4分の6拍子。演奏時間は約1分40秒ですが、音数は273と第5番の中で最も少ない楽章です。1小節を2つの大きな拍で感じるゆったりした歩みの中に、付点のリズムが繰り返し現れ、重みのある落ち着いた性格を作っています。前後のブーレとジーグの速い動きに挟まれ、組曲の中で一度テンポを緩める場所になっています。
中級レベルですが、音数は少なく、難しさは指の動きより拍とリズムの感じ方にあります。課題は、4分の6拍子を大きな2拍で感じ、付点のリズムを鋭くしすぎず、重さのある歩みとして表すことです。音域はD2からC6までで、鍵盤は61鍵あれば足ります。再生速度を落として付点のリズムの長短を耳で確かめ、A-Bループで1フレーズずつ繰り返すと、ゆったりした拍節感が身につきます。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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