説明
フランス組曲第6番ホ長調BWV 817を締めくくる終曲です。バロックの組曲はジーグで終えるのが定石で、第6番もアルマンドから始まる一連の舞曲を、この速い舞曲で閉じます。第6番は8つの楽章からなり、6曲あるフランス組曲全体の最後の楽章でもあります。
ホ長調、8分の6拍子。ジーグは複合拍子の速い舞曲で、1拍を3つに割った弾むような流れが続きます。ここでは主題が一方の手に現れ、もう一方の手がそれを模倣して追いかける対位法的な書き方がとられています。前半・後半を繰り返す二部形式で、音域はC#2からB5まで、約81秒で664音と組曲の中でも音数の多い楽章です。
中級の上のほうに位置し、両手が対等に動き続けるため、左手の独立が課題になります。8分の6拍子を1小節2つの大きな拍で感じると、細かい音に追われずに済みます。手の色分けで主題がどちらの手に現れているかを確かめ、再生速度を落として左手だけを耳で追う練習をすると、模倣のやりとりが聴こえるようになります。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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