説明
ドイツのプロテスタント教会で会衆が歌う讃美歌、コラールを、シューマンがあえて子どものための曲集に入れた一曲です。「子どものためのアルバム」作品68の第4曲にあたり、コラールはバッハ以来、4つの声部を書き分ける学習の基本教材でもありました。
両手が和音を担い、4つの声部が同時に動くト長調の4拍子です。旋律は最上声にありますが、他の3声もそれぞれ独立した線を描いており、全体が縦の和音であると同時に横の流れでもある書き方です。音数は230ほどと少なく、テンポは穏やかです。
肝心なのは、和音の中で最上声だけを浮かび上がらせることです。4つの音を同時に打つと、どうしても親指側が強くなります。小指に重さを乗せ、他の指を控えること。声部ごとに分けて弾き、内声がどう動いているかを耳で確かめてから合わせると、単なる和音の連続ではなく、4人が歌っているように聞こえてきます。
シューマンが娘マリーの7歳の誕生日に贈った43曲からなるピアノ曲集。子どもから大人まで楽しめる音楽的に豊かな作品
「子どものためのアルバム Op.68」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ロベルト・シューマン (1810-1856)
ドイツ・ツヴィッカウ出身のロマン派を代表する作曲家です。文学的な感性を音楽に投影した詩的な作風が特徴で、妻クララ・シューマンも著名なピアニスト・作曲家でした。子供や家庭のための教育的なピアノ曲集「子供のためのアルバム」は、平明ながら詩情豊かな小品として親しまれています。本サービスでは、同曲集や「子どもの情景」Op.15の小品などを収録しています。
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