説明
1848年に作曲された「子どものためのアルバム」Op.68の第12曲で、日本では「サンタクロース」の題で親しまれています。原題の「クネヒト・ループレヒト」は、ドイツの伝承で聖ニコラウスに付き従うクリスマスの人物です。曲集の前半「小さな子どものために」に置かれています。
イ短調の4分の2拍子。重厚な和音と付点リズムによって、力強く堂々とした足取りが表現されています。演奏時間107秒に対し音符数は1378と、曲集の中でも際立って多い数です。音域はイ1からイ5で、最低音が61鍵の範囲を下に越えますが、オクターブをずらせば全音を弾けます。
和音を響かせる打鍵のコントロールと持久力が求められる、中級レベルの充実した一曲です。速いテンポで和音を続けると腕が固くなりやすいため、力を抜いて重さで鍵盤を押す感覚が大切です。再生速度を落として手の色分けで両手の和音の形を確かめ、A-Bループで難しい部分を区切って練習すると、堂々とした足取りを最後まで保てるようになります。
シューマンが娘マリーの7歳の誕生日に贈った43曲からなるピアノ曲集。子どもから大人まで楽しめる音楽的に豊かな作品
「子どものためのアルバム Op.68」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ロベルト・シューマン (1810-1856)
ドイツ・ツヴィッカウ出身のロマン派を代表する作曲家です。文学的な感性を音楽に投影した詩的な作風が特徴で、妻クララ・シューマンも著名なピアニスト・作曲家でした。子供や家庭のための教育的なピアノ曲集「子供のためのアルバム」は、平明ながら詩情豊かな小品として親しまれています。本サービスでは、同曲集や「子どもの情景」Op.15の小品などを収録しています。
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