説明
口ずさめるほど素朴な旋律が、第9曲「民謡」に民謡らしい親しみやすさを与えています。シューマンが1848年に書いた「子どものためのアルバム」Op.68の前半「小さな子どものために」に置かれた一曲です。
ニ短調の4分の4拍子。素朴な旋律と単純な和声で構成され、歌のように息の長いフレーズで進みます。演奏時間86秒に対し音符数は329と少なめで、技巧的な難しさはほとんどありません。音域はト3からニ6までと中高音域に集まっており、61鍵のキーボードでも問題なく弾けます。
初級レベルに位置づけられ、音楽の基本的な形やフレーズの息づかいを無理なく体に馴染ませることができる、導入にふさわしい一曲です。難しさが少ない分、一つひとつのフレーズをどこへ向かって歌うかに気持ちを向けられます。再生速度を落として旋律を一緒に口ずさみ、どこで息を吸うかを決めてから弾くと、民謡らしい素朴な歌い回しが自然に身につきます。手の色分けで、旋律と伴奏の受け持ちも確かめておきましょう。
シューマンが娘マリーの7歳の誕生日に贈った43曲からなるピアノ曲集。子どもから大人まで楽しめる音楽的に豊かな作品
「子どものためのアルバム Op.68」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ロベルト・シューマン (1810-1856)
ドイツ・ツヴィッカウ出身のロマン派を代表する作曲家です。文学的な感性を音楽に投影した詩的な作風が特徴で、妻クララ・シューマンも著名なピアニスト・作曲家でした。子供や家庭のための教育的なピアノ曲集「子供のためのアルバム」は、平明ながら詩情豊かな小品として親しまれています。本サービスでは、同曲集や「子どもの情景」Op.15の小品などを収録しています。
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