説明
曲の音の大半を占めるのは左手で、32分音符で「ヘ・ハ・イ・ハ」と和音の音を繰り返す分散和音の伴奏型を弾き続けます。ヘ長調、2/4拍子です。右手はヘ長調の和音を上っていく分散和音で始まり、32分音符と16分音符を組み合わせた下行の音型も現れます。右手の音数は左手の半分以下です。
演奏時間は約9秒と、作品821の中でも特に短い一曲ですが、その中に167音が収められ、密度は非常に高くなっています。本サイトに収録したヘ長調の曲が続く並びは、この第10番で終わります。
初級向けとされていますが、左手の速い分散和音は、手首を固めると音が詰まり、腕が疲れてしまいます。手首を小さく回すように使い、指先だけでなく手全体で音型をとらえるのがこつです。9秒で終わるので、再生速度を落として左手だけを何度も繰り返す練習に向いています。A-Bループで1小節ずつ区切るのも有効です。音域はE3からG6で、61鍵の電子ピアノに収まります。
ツェルニーが作曲した160曲からなる練習曲集で、各曲がわずか8小節にまとめられているのが特徴。短時間で特定の技術に集中して取り組めるため、初心者が基礎テクニックを効率よく身につけるのに適している。
「8小節の練習曲 Op.821」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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