説明
左手が「変ロ・ハ・変ロ・イ」と隣り合う音を行き来する16分音符の音型を弾き続け、曲の音の3分の2ほどを占めます。変ロ長調・4/4拍子で、ここでは左手が主役です。右手は跳躍を含む旋律と和音の音で、左手の細かな動きの上に輪郭をはっきり置きます。演奏時間は約18秒、音数は162で、速めのテンポで進みます。
変ロ長調の並びの3曲目で、第11番・第12番が右手を中心にした課題だったのに対し、ここでは左手が細かく動き、右手が上の声部を受け持つ形に変わります。
初級向けです。左手の隣り合う音の往復は、同じ指が続けて使われないよう指使いを決めておくと安定します。右手の跳躍で左手のリズムが崩れやすいので、まず左手だけを再生速度を落として練習し、手の色分けで両手の役割を確かめてから合わせるとよいでしょう。18秒ほどの短さなので、A-Bループで全体を繰り返し聴くのにも向いています。音域はB♭2からF6で、61鍵の電子ピアノに収まります。
ツェルニーが作曲した160曲からなる練習曲集で、各曲がわずか8小節にまとめられているのが特徴。短時間で特定の技術に集中して取り組めるため、初心者が基礎テクニックを効率よく身につけるのに適している。
「8小節の練習曲 Op.821」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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