説明
右手が16分音符で弾き続けるのは、「変ロ・ニ・ハ・変ホ・ニ・ヘ」と3度ずつ上下しながら少しずつ上っていく3度の音型です(変ロ長調・4/4拍子)。曲の中ほどからはこの音型が高い音域に移り、上行音階も加わって、最高でF7まで上ります。左手は8分音符と4分音符で、拍の裏に和音を置く軽い伴奏です。演奏時間は約34秒、音数は161です。
変ロ長調の曲が続く並びの2曲目にあたり、前の第11番がオクターブの連打だったのに対し、ここでは右手の指をよく回すことが課題になっています。どれも8小節の作品821らしく、扱う技術は一つに絞られています。
初級向けです。3度の音型は指使いを毎回同じにすることで指が覚えやすくなります。同じ音型が別の音域にも現れるので、楽譜表示で形を比べながら練習するとよいでしょう。左手の裏拍の和音が遅れないよう、再生速度を落として両手のかみ合わせを聴くのも効果的です。音域はB♭2からF7で、61鍵の電子ピアノでは最高音域が足りません。
ツェルニーが作曲した160曲からなる練習曲集で、各曲がわずか8小節にまとめられているのが特徴。短時間で特定の技術に集中して取り組めるため、初心者が基礎テクニックを効率よく身につけるのに適している。
「8小節の練習曲 Op.821」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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