説明
16分音符4つで同じ音を打ったあと、高いロへ跳んで4分音符で伸ばす――連打と跳躍を組み合わせたこの形が、曲全体を動かします(ト長調、4/4拍子)。右手は「ニ・ニ・ニ・ニ」から跳ぶこの形を音を変えながら繰り返し、後半には2分音符の和音も現れます。左手は4分音符の和音と2分音符の低音で、落ち着いた伴奏を作ります。演奏時間は約34秒、音数は142で、第16番より音の密度が低めです。
ツェルニーの作品821でト長調の曲が続く並びの3曲目にあたり、直前の第16番と同じく同音連打を扱いますが、テンポはゆっくりめで、連打のあとに跳躍が加わる点が異なります。
初級向けです。連打から跳躍への移り目で手が慌てやすいので、連打の最後の音を弾き終える前に、次に跳ぶ位置を目で確かめておくとよいでしょう。テンポがゆっくりなぶん、連打の音量をそろえ、跳んだ先の長い音をきれいに響かせることに気を配れます。再生速度を落として跳躍の位置を確かめ、第16番と弾き比べるのも効果的です。音域はB2からA6で、61鍵の電子ピアノに収まります。
ツェルニーが作曲した160曲からなる練習曲集で、各曲がわずか8小節にまとめられているのが特徴。短時間で特定の技術に集中して取り組めるため、初心者が基礎テクニックを効率よく身につけるのに適している。
「8小節の練習曲 Op.821」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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