説明
曲は、左手がヘとトの隣り合う2音を32分音符で細かく交互に打つ、トリルに近い音型で始まります。調はヘ長調、拍子は3/4です。右手はヘ長調の和音を分けて弾く8分音符の音型で、左手の細かい動きの上に明るい響きを置きます。音数は左手が95、右手が85と、左手のほうがわずかに多くなっています。演奏時間は約26秒、音数は180です。
作品821の各曲は題名の通り8小節で、一つの技術課題だけを短く集中して扱います。本サイトに収録した番号では第6番から第10番までがヘ長調で、第6番はそのなかで唯一の3/4拍子です。
初級向けですが、ふだん伴奏に回りがちな左手で2本の指を速く均等に動かし続けるのは、思いのほか難しいものです。指に力を入れすぎず、手首を柔らかく保つことが続けるこつです。まず再生速度を落として左手の粒がそろっているかを聴き、手の色分けで左手の動きを目で追うとよいでしょう。音域はF2からC6で、61鍵の電子ピアノにも収まります。
ツェルニーが作曲した160曲からなる練習曲集で、各曲がわずか8小節にまとめられているのが特徴。短時間で特定の技術に集中して取り組めるため、初心者が基礎テクニックを効率よく身につけるのに適している。
「8小節の練習曲 Op.821」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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