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導入教本のあとに弾く、定番の小品

初級9曲 · 演奏時間 約8分

導入教本を終えると、多くの人が次に出会うのが「本物の曲」です。日本でもアメリカでも、その最初の数曲はほぼ決まっています。「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエット、シューマンとチャイコフスキーが子どものために書いた曲集、そしてクレメンティのソナチネです。

このコースはそうした定番曲を、新しく覚えることが一曲につきおおむね一つずつ増えるように並べました。旋律と伴奏の弾き分けから始まり、3拍子、短調、スタッカート、左手の独立へと進み、最後にソナチネの楽章を仕上げます。

どの曲も、まず流れる音符で聴いて全体の形をつかみ、速度を落として片手ずつ確認し、最後に両手で合わせる、という順で進めるのがおすすめです。

対象
バイエルやピアノ導入教本をひと通り終えた方、何年かぶりに再開する方向けです。
このコースのゴール
片手ずつ譜読みをして両手で合わせる練習の型が身につき、クレメンティのソナチネ Op.36-1の楽章を弾けるようになります。

コースの曲順

  1. STEP 1

    子どものためのアルバム Op.68 第1番「メロディー」

    シューマン初級1:40

    この曲で身につけること

    右手が旋律、左手が伴奏という、ピアノ曲の最も基本的な形です。両手の音量に差をつけ、旋律を浮かび上がらせることを学びます。

    練習のポイント

    • 左右の手は色分けされて流れてきます。まず左手の色だけを追って、伴奏を小さな音で弾けるようにしましょう。
    • 右手は音と音の間を切らずにつなぐ(レガート)ことを意識します。
    • 両手で弾くときは、旋律が伴奏に埋もれていないか、自分の耳で確かめてください。
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  2. STEP 2

    メヌエット ト長調 BWV Anh.114

    バッハ中級0:42

    この曲で身につけること

    「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に収められた、世界中の学習者が最初期に弾くメヌエットです(現在はペツォールトの作とされています)。3拍子の舞曲の感覚と、左手が伴奏ではなくもう一つの旋律として動く書法に出会います。

    練習のポイント

    • 3拍子は1拍目に重さを置き、2・3拍目を軽く。踊りの一歩を思い浮かべると自然になります。
    • 左手も旋律として、一音ずつつなげて弾きましょう。片手ずつ練習する価値が特に大きい曲です。
    • 楽譜表示に切り替えると、右手と左手がそれぞれ独立した線として書かれていることがよくわかります。
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  3. STEP 3

    メヌエット ト短調 BWV Anh.115

    バッハ初級0:42

    この曲で身につけること

    同じ音楽帳から、今度はト短調のメヌエットです。前の曲と同じ形式のまま、短調の響きと臨時記号に慣れます。

    練習のポイント

    • 前のト長調のメヌエットと続けて聴き、長調と短調で雰囲気がどう変わるかを感じてみてください。
    • 臨時記号(♯や♭)がつく音は、流れる音符では黒鍵に落ちてきます。黒鍵に来る場所を先に確認しておくと迷いません。
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  4. STEP 4

    子どものためのアルバム Op.68 第2番「兵士の行進」

    シューマン初級0:48

    この曲で身につけること

    前の曲のなめらかさとは反対に、音を短く切るスタッカートと、付点のはずむリズムが中心の行進曲です。

    練習のポイント

    • スタッカートは鍵盤を「たたく」のではなく、指先で軽くはじくように離します。
    • 付点のリズムがあいまいになりやすい曲です。0.75倍速でリズムだけを口で唱えてから弾くと安定します。
    • 流れる音符の長さを見ると、短い音と長い音の差が一目でわかります。
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  5. STEP 5

    ミュゼット

    バッハ初級0:21

    この曲で身につけること

    これも「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」の定番曲です。左手がオクターブの跳躍を繰り返す、バグパイプを思わせる明るい舞曲で、左手をリズムを担う独立したパートとして弾く練習になります。

    練習のポイント

    • 左手のオクターブは、手を開いた形を保ったまま移動します。左手だけを0.6倍速で繰り返しましょう。
    • 短い曲なので、全体をループして何度も通すのがおすすめです。
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  6. STEP 6

    子供のためのアルバム「古いフランスの歌」

    チャイコフスキー初級0:56

    この曲で身につけること

    チャイコフスキーの「子供のためのアルバム」から、哀愁のある旋律をたっぷり歌う小品です。音量の変化(強弱)で表情をつける練習になります。

    練習のポイント

    • フレーズの山に向かって少しずつ大きく、終わりに向かって小さく。一つのフレーズを一息で歌うつもりで弾きます。
    • 左手は和音で支える役です。旋律より常に一段小さく保ちましょう。
    • 気に入ったフレーズをループして、毎回少しずつ違う強弱で弾き比べてみるのも良い練習です。
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  7. STEP 7

    子どものためのアルバム Op.68 第8番「乱暴な騎手」

    シューマン初級0:38

    この曲で身につけること

    「乱暴な騎手」。イ短調、6/8拍子で駆け回る短い曲で、海外の検定でも初級の定番です。鋭いスタッカートとアクセントで、はっきりした性格を描き出します。

    練習のポイント

    • 旋律は右手と左手を行き来します。流れる音符の色で、今どちらの手が旋律を受け持っているかを確認しましょう。
    • 速く弾くことよりも、アクセントの位置を正確に表現することを優先します。
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  8. STEP 8

    ソナチネ 第1番 ハ長調 Op.36-1 第2楽章 アンダンテ

    クレメンティ初級0:52

    この曲で身につけること

    日本の「ソナチネアルバム」でも海外の検定課題でも定番の、クレメンティのソナチネ Op.36-1。その中間楽章、ヘ長調のアンダンテで、歌う旋律と左手の伴奏音型を確認します。

    練習のポイント

    • 遅い楽章ほど、拍の流れが止まりやすくなります。ビートラインを表示して、テンポを一定に保ちましょう。
    • 旋律の長いフレーズは、どこで息をつくかを先に決めておきます。
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  9. STEP 9

    ソナチネ 第1番 ハ長調 Op.36-1 第3楽章 ヴィヴァーチェ

    クレメンティ初級1:19

    この曲で身につけること

    このコースの目標、同じソナチネの終楽章ヴィヴァーチェ(ハ長調、3/8拍子)。軽快なテンポで音階と分散和音を粒よく弾き、初めての「ソナチネ」を仕上げます。

    練習のポイント

    • 0.6倍速から始め、音の粒がそろった状態を保てる速さまで少しずつ上げます。
    • 3/8拍子は1小節を大きな1拍で感じると、速いテンポでも重くなりません。
    • このあとはブルグミュラーのコースへ進むと、より多くの技術を一曲ずつ学べます。
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どのコースにも共通する進め方

  1. まず流れる音符で一度通して聴き、曲全体の形をつかみます。
  2. 速度を0.5倍前後まで落とし、片手ずつ音と指づかいを確認します。
  3. 難しい箇所は区間リピート(A-Bループ)で切り出し、止まらずに弾けるまで繰り返します。
  4. 両手で合わせ、速度を少しずつ元に戻していきます。
  5. 練習ノートに時間と気づきを記録すると、次に弾くときの手がかりになります。

ほかのコース

初級13曲 · 演奏時間 約10分

ブルグミュラー「25の練習曲」から「エリーゼのために」へ

一曲ごとに一つの技術。日本のピアノ教室の定番曲集を12曲で進み、最後は「エリーゼのために」。

  1. 第1番 素直な心
  2. 第2番 アラベスク
  3. 第3番 牧歌
  4. 第4番 小さな集会
  5. …
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中級10曲 · 演奏時間 約23分

ソナチネとインヴェンションから、モーツァルトのソナタへ

クーラウ、ベートーヴェン、バッハ、ショパン。中級の定番曲を経て、モーツァルトのソナタ K.545を全楽章仕上げます。

  1. ソナチネ Op.20-1 第1楽章
  2. ピアノソナタ第20番 Op.49-2 第2楽章
  3. ピアノソナタ第20番 ト長調 Op.49-2 第1楽章
  4. インヴェンション 第1番 ハ長調
  5. …
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