説明
サティが1888年に発表した3つの「ジムノペディ」の第1曲で、20世紀以降のフランス音楽を語るうえで欠かせない一曲になりました。題名は古代スパルタで若者が裸で踊ったとされる祭典に由来します。長く無名だったサティを世に知らしめたのは、1897年にドビュッシーがこの曲集の第1番と第3番を管弦楽に編曲したことでした。
楽譜には「ゆっくりと、痛みをもって」と記されています。3拍子の伴奏が一定に繰り返され、その上を旋律が、急ぐことも盛り上がることもなく漂います。和音は7度を含む響きが中心で、解決を急がないまま移り変わっていきます。2分半のあいだに、音は280ほどしかありません。
音数が少なく、速い動きもないため、譜読みは初級者にも容易です。ただし易しい曲ではありません。一定に刻み続ける左手を機械的にせず、右手の旋律を過剰に歌わせないこと。何もしないことによって成立している音楽なので、表情をつけたくなる衝動をどう抑えるかが、この曲の本当の課題です。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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この曲で身につけること
楽譜に「ゆっくりと苦しみをもって」と記された、ジムノペディ第1番。3拍子の伴奏が一定にくり返され、その上を旋律が急がずに漂います。七の和音を含む響きが、解決を急がずに移っていきます。「何もしない」ことに耐える、このコースの出発点です。
練習のポイント
- 左手の低音と和音による3拍子を、機械的にならないように一定に保ちます。まず左手だけで通せるようにしましょう。
- 右手は歌いすぎないこと。強弱をつけたくなるところを、あえて平らに弾いてみます。
- ペダルは左手の低音が変わるところで踏み替えます。ペダル表示は出ないので、前の響きが濁っていないかを耳で確かめます。
この曲で試せる練習ガイド
流れる音符の読み方と、それを使った練習
音符の位置・長さ・色・明るさが何を表しているか、ガイドラインやペダル表示、楽譜表示への切り替えまで、画面の読み方をまとめました。
MIDIキーボードをつないで演奏モードで練習する
電子ピアノやMIDIキーボードをブラウザにつなぐ方法と、正しい鍵盤を押すまで曲が待ってくれる演奏モードの仕組み、できること・できないことを説明します。
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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