説明
チロル地方の民俗舞曲とトルコ風の音楽要素を、ハ長調の3拍子の中で組み合わせた風刺的な作品で、1913年の同じ曲集では最初に置かれています。「トルコ風」という題には、モーツァルトの「トルコ行進曲」への目配せも込められているとされます。異国趣味を売りにした当時の流行音楽をおどけた筆致で描いており、サティらしいユーモアが随所に感じられます。
ハ長調の4分の3拍子。チロルの踊りを思わせる3拍子の揺れと、トルコ風の音型が交互に顔を出します。約1分33秒で652音ほど。音域は低音から最高音域近くまで大きく広がり、組み合わされた要素の落差が音の高さの対比としても表れています。
中級レベルで、音域が非常に広いため88鍵が必要です。演奏時間は短いものの、性格の異なる音楽的要素の変化を明確に描き分ける必要があります。高音域への大きな移動もあるので、再生速度を落として手の位置の移り変わりを確かめ、手の色分けで左右の受け持ちを把握してから、A-Bループで場面の切り替わりを繰り返すと弾きやすくなります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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