説明
同じ1913年の小品集「でぶっちょ木製人形のスケッチとからかい」の終曲で、シャブリエの管弦楽曲「スペイン」をもじった題名が付けられています。題名自体が「エスパーニャ」を言葉遊びでゆがめたもので、曲の中身も同じようにスペイン音楽をからかう姿勢で書かれています。
イ短調の4分の3拍子。スペイン風の舞曲の型を借りながら、あえて誇張したリズムと和声で描くことで、当時流行していた異国趣味の音楽を軽妙に皮肉っています。約1分15秒で791音ほどと、短い時間に音がぎっしり詰まっており、3拍子の舞曲らしい躍動がそれを押し進めます。
中級レベルで、音域は61鍵の鍵盤では低音が足りませんが、76鍵ならオクターブをずらせば全音を弾けます。音の動きが多く、機敏で正確な打鍵が求められる小品です。再生速度を落として跳ねるリズムを正確に覚え、A-Bループで和音の多い箇所を繰り返すと安定します。誇張されたスペイン風の身振りに思わず笑いを誘われるような茶目っ気は、リズムの切れが良いほど際立ちます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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