説明
「やせっぽちのダンス」という題名を持つ、4分の2拍子のイ短調の小品です。1913年の曲集「でぶっちょ木製人形のスケッチとからかい」(Croquis et agaceries d'un gros bonhomme en bois)に収められています。ずんぐりした大男を描いた曲集の中に、あえて対照的な軽やかさを持ち込んだところに、サティらしい皮肉のセンスが感じられます。
イ短調の4分の2拍子。約1分17秒と短いながら683音ほどと音数は多く、細かな音型が絶え間なく動き続けます。骨ばった線の細い音の動きが題名の「やせっぽち」を思わせ、軽く乾いた響きが全体を支配しています。
中級レベルで、音域は61鍵の鍵盤では低音が足りず、76鍵以上が向いています。細かなリズムの機微を捉える集中力と、密集した音を軽く保つ指の独立が必要です。再生速度を落として音型の形と指づかいを確かめ、A-Bループで速い一節を繰り返してから少しずつテンポを上げていくのが確実です。手の色分けで、左右のどちらが動きを担っているかを見ておくと、ばらつきを防げます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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