説明
3つの「ジムノペディ」を締めくくる第3曲で、楽譜には「ゆっくりと、厳かに」と記されています。ドビュッシーが管弦楽に編曲したのは第1番とこの第3番で、その編曲では順序を入れ替え、第3番を最初に置きました。サティの音楽が同時代の作曲家からどう見られていたかがうかがえる逸話です。
イ短調を軸としながら、和声は短調の重さに落ちきらず、淡い色合いのまま移ろいます。3拍子の伴奏と、その上を漂う旋律という構造は3曲に共通で、ここでは終曲らしく、静かに収まっていく方向へ進みます。3分ほどの中に音は320ほどです。
課題は、前の2曲と同じく、何もしないことに耐えることです。加えてこの曲では、最後をどう閉じるかが問われます。音量を落としていくのか、テンポを緩めるのか、それとも何も変えずに終わるのか。3曲を通して弾くなら、ここでの選択が全体の印象を決めます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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この曲で身につけること
「ゆっくりと厳かに」と記された、ジムノペディ第3番。第1番と同じく3拍子の伴奏の上を旋律が漂いますが、イ短調を中心にしながら短調の重さに落ち着かない、淡い色合いで進みます。同じ書き方から違う色を出すことを学びます。
練習のポイント
- 第1番と続けて弾き、和音の色の違いだけで表情がどう変わるかを聴き比べます。
- 曲の終わり方を自分で決めます。音量を落とすか、テンポをゆるめるか、何も変えないか。終わりの部分をA-Bループで何度か試してみましょう。
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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