弾けない箇所を何度も通して弾いても、つまずく場所でつまずく練習を重ねるだけになりがちです。遅いテンポで正しく弾ける区間を作り、それを繰り返し、少しずつテンポを上げる。このサイトのプレーヤーには、そのための再生速度とループ再生が備わっています。
再生速度とノート速度は別のもの
再生速度は、操作バーの「1x」と書かれた選択欄で0.25倍から2倍まで、0.25刻みで変えられます。キーボードの↑と↓でも一段ずつ変わります。テンポを落としても音の高さは変わりません。
画面左上には「120 BPM」のようなテンポ、「速度:」の倍率、「Hi-Speed:」のノート速度が並びます。BPMは曲の冒頭のテンポに再生速度を掛けた値で、途中でテンポが変わる曲でもこの表示は変わりません。自分のメトロノームに合わせるときの目安として使ってください。Hi-Speedは見た目の落下速度で、曲の速さには影響しません。
ループ範囲の設定
操作バーのループボタン(「ループ再生」)を押すと、ループのオン・オフが切り替わります。範囲を指定していない状態では曲全体が繰り返されます。一部分だけを繰り返したいときは、設定の「ループ範囲」で「ループを有効化」にチェックを入れ、「開始:」と「終了:」のスライダーで区間を決めます。
シークバーにマウスを乗せると、その位置の時刻が表示されます。繰り返したい箇所の前後で時刻を確かめてから、スライダーを合わせると早く決まります。設定した区間はシークバー上に色付きで示され、画面左上にも「ループ: 0:12–0:20」のように表示されます。ループのオン・オフはRキーでも切り替えられます。
どこからどこまでを繰り返すか
ループは短めが基本です。一つのフレーズ、あるいは一つのつまずく箇所だけを、数秒から十数秒の区間で取り出します。長すぎると、繰り返すうちに注意が難所から離れてしまいます。
開始は難所の少し手前、一拍ほど前から始め、終了は難所を抜けた次の音までにします。難しい音そのものだけでなく、そこへ入る動きと、そこから抜ける動きまで練習するためです。難所だけを切り取ると、ループでは弾けるのに通すと崩れる、ということが起きやすくなります。
一つの区間が安定したら、次の区間と少し重なるように範囲をずらし、最後に二つをつなげた長い区間で確かめます。片手ずつ、色を追って練習してから両手に進むのも効果的です。
テンポは段階的に上げる
最初の速度は、止まらずに正しく弾ける速さにします。多くの場合0.5倍あたりが出発点です。その速度で、たとえば3回続けて間違えずに弾けたら一段上げる、と自分なりの基準を決めておきます。0.5倍、0.75倍、1倍と一段ずつ進み、崩れたら一段戻ります。
0.75倍から1倍への一段は思った以上に大きな変化です。ここで崩れるときは、0.75倍での反復を増やす、片手に戻る、ループをさらに短くする、といった方法で乗り越えます。翌日は、前日に到達した速度より一段低いところから始めると、指が温まってから無理なく目標の速度へ戻れます。
遅くしたときのノート速度
再生速度を0.5倍にすると、音符はゆっくり落ちてくるようになりますが、帯の長さや間隔は変わりません。間隔は曲の1秒あたりで決まっていて、再生速度とは関係がないためです。細かい音が続く箇所で見分けにくいときは、ノート速度(「,」と「.」キー、または設定の「ノート速度」)を上げて間隔を広げましょう。逆にノート速度を下げると、間隔が詰まるかわりに先の音まで画面に収まり、早めに読めます。
なお、プリセット曲で速度を落としたりループを使ったりすると、練習記録をつけるときに「ゆっくり」や「部分練習」があらかじめ選ばれた状態になります。どの速度でどこを練習したかを残しておくと、翌日の出発点が決めやすくなります。