説明
重い和音だけが一歩ずつ進んでいく、わずか13小節の小品です。「24の前奏曲」作品28の第20番で、「葬送」の呼び名はショパンが付けたものではなく後世の通称です。この和声進行はのちの作曲家を強く惹きつけ、ラフマニノフは「ショパンの主題による変奏曲」作品22で、この13小節を主題として20を超える変奏を書きました。
旋律らしい旋律はなく、ハ短調の4拍子の上を両手の和音が同じリズムで重なって進みます。低音は最低音域のハ音まで下り、上声は中音域にとどまるため、響きは重く厚くなります。同じ和声進行が音量を変えて二度繰り返され、最後は静かに消えます。
技術的な難所はなく、初級から取り組めます。課題は和音の鳴らし方です。すべての音を同時に、しかも上声だけがわずかに前に出るように鳴らすこと、そして和音と和音のあいだの間を急がないこと。ペダルは一つの和音ごとに替えること——この曲は、一つの和音をどう鳴らすかだけで演奏の質が決まります。
ショパンが1838-39年に作曲した24の小品集。全24調を網羅し、各曲が独自の性格を持つピアノの詩集
「24の前奏曲 Op.28」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
この曲で身につけること
前奏曲 Op.28-20 ハ短調。旋律らしい旋律はなく、両手の和音が同じリズムで一歩ずつ進みます。和音の響かせ方と、和音ごとのペダルの踏み替えを学びます。
練習のポイント
- 和音のすべての音を同時に鳴らしながら、いちばん上の音だけをわずかに強く。0.5倍速で一つずつ確かめます。
- 和音ごとにペダルを踏み替えます。ペダル表示で踏み替えのタイミングを確かめ、前の和音の響きが次に残らないように。
- 同じ和音の進行が、強弱を変えてくり返されます。くり返しをどれくらい小さくするかを先に決めておきましょう。
この曲で試せる練習ガイド
流れる音符の読み方と、それを使った練習
音符の位置・長さ・色・明るさが何を表しているか、ガイドラインやペダル表示、楽譜表示への切り替えまで、画面の読み方をまとめました。
自分のMIDIファイルを用意して開くには
使ってよいMIDIファイルの入手先、このプレーヤーで見やすいファイルの条件、トラック・ペダル・音量の扱い、よくあるトラブルと直し方をまとめました。
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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