説明
夜明けが近づき、客たちが帰っていく場面の音楽が、この「序奏のストレッタ」です。ストレッタはイタリア・オペラで場面の締めくくりに置かれる速い部分のことで、ここではヴェルディの歌劇「椿姫」第1幕の夜会の場面全体を華やかに閉じる役割を持っています。このシリーズでは第4曲にあたり、このあとヴィオレッタが一人残る場面へと続きます。
変イ長調の4/4拍子です。客たちが別れを告げる合唱の音楽で、ストレッタらしく勢いのあるリズムで進みます。ピアノ版は1403音で、第1幕の各曲の中では音数の少ない部類です。音域はロ(B1)から嬰ト(G♯6)までで、低音がハ(C2)より下に及ぶため、61鍵の鍵盤には収まりません。
躍動感のあるリズムを保ちながら、終わりに向けて盛り上がりを作ることが、この中級曲の課題です。フラット4つの調なので、再生速度を下げて黒鍵の位置を確かめながら譜を読むとよいでしょう。A-Bループで合唱の旋律が始まる部分を繰り返し、手の色分けで旋律と伴奏の分担を確認すると、場面の終わりに向かう勢いを整理して弾けます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ジュゼッペ・ヴェルディ (1813-1901)
ジュゼッペ・ヴェルディは1813年から1901年に活躍したイタリアを代表するオペラ作曲家です。「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」「リゴレット」「アイーダ」など数多くの傑作で19世紀オペラの頂点を築き、劇的な表現力と歌唱旋律の美しさで知られています。本サイトには「椿姫」からの旋律に基づく19曲のピアノ編曲を収録しています。
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