説明
「椿姫」第2幕第1場の終わりに置かれた「場面とアリア」です。ヴィオレッタの置き手紙を読んで取り乱すアルフレードの前にジェルモンが現れ、故郷プロヴァンスへ帰ろうと息子を諭します。その中心となるのが、バリトンのアリアとして最もよく知られた曲の一つ「プロヴァンスの海と陸」です。
場面の部分は短い言葉のやり取りと激しい動きで始まり、アリアに入ると音楽は落ち着いた歌に変わります。父親が穏やかに語りかける旋律を伴奏が規則正しく支え、同じ旋律が節を変えて繰り返されます。この版は約11分半、3,748音で、音域はG1からA♭6まで広がり、61鍵には収まりません。低音域まで使う厚みのある書法です。
上級者向けですが、難しさの中心は速さより歌い方にあります。アリアの旋律をレガートでつなぎ、伴奏の刻みがそれを邪魔しない音量に保てるかが要になります。手の色分けで旋律を担う手を確かめ、再生速度を落として旋律の呼吸を耳で覚えてから合わせると、長い曲でも流れを保ちやすくなります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ジュゼッペ・ヴェルディ (1813-1901)
ジュゼッペ・ヴェルディは1813年から1901年に活躍したイタリアを代表するオペラ作曲家です。「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」「リゴレット」「アイーダ」など数多くの傑作で19世紀オペラの頂点を築き、劇的な表現力と歌唱旋律の美しさで知られています。本サイトには「椿姫」からの旋律に基づく19曲のピアノ編曲を収録しています。
ヴェルディの作品一覧を見る →