説明
ハイドン初期の鍵盤作品で、後の充実したソナタ形式に至る前の、簡潔で親密な性格を持つ曲です。イ長調の穏やかな響きの中に、バロックから古典派への様式の移行期らしい書法が見られます。技巧的な誇示は少なく、当時の家庭での演奏や教育目的を想定して書かれたと考えられる作品です。1767年に作曲され、演奏時間は9分ほど、音符数は4400近くに及びます。ピアノ小品というジャンルに区分されるこの作品は、古典派らしい均整の取れた楽句をadvancedレベルの端正なタッチで弾き分けることが求められます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
作曲家について
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
オーストリアに生まれ、長年エステルハージ侯爵家に仕えた古典派を代表する作曲家です。「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」とも称され、明快な形式感とユーモアに富んだ作風でウィーン古典派様式を確立しました。数多く残された鍵盤ソナタは、モーツァルトやベートーヴェンへの橋渡しともなっています。本サービスにはソナタHob.XVI:27・28の各楽章など60曲を収録しています。
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