説明
ショパンの「24の前奏曲」作品28は、すべての長調と短調を一曲ずつ巡る曲集で、1839年に完成しました。その第7番は、わずか16小節で終わる、曲集でもっとも短い部類の一曲です。日本では長くテレビCMに使われてきたため、曲名を知らないまま旋律だけを覚えている人が多い作品でもあります。
イ長調の3拍子。マズルカを思わせる付点リズムが繰り返され、同じ音型が音を変えながら少しずつ高みへ運ばれていきます。終盤で一度だけ和声が大きく開き、すぐに静けさへ戻って終わります。25秒ほど、170ほどの音でできています。
技術的には初級者にも手が届きますが、短いだけに誤魔化しがききません。付点リズムを正確に保つこと、繰り返される音型を機械的にしないこと、そして終盤の一箇所だけ訪れる和声の広がりを聴かせること。この3点を意識すると、16小節の中に起伏のある小さな物語が現れます。
ショパンが1838-39年に作曲した24の小品集。全24調を網羅し、各曲が独自の性格を持つピアノの詩集
「24の前奏曲 Op.28」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
この曲で身につけること
前奏曲 Op.28-7 イ長調。3拍子の、16小節しかない曲で、マズルカを思わせる付点のリズムが、少しずつ形を変えながらくり返されます。ショパンの最初の一曲として、付点のリズムとペダルを学びます。
練習のポイント
- ペダル表示で、どこで踏み、どこで離しているかを確かめてから、同じように踏んでみましょう。
- 付点のリズムは正確に。0.75倍速で、付点のあとの短い音が転ばないように弾きます。
- 終わり近くで一度だけ和音が大きく開く場所があります。そこを曲の山にして、あとは静かに収めます。
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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