説明
均整のとれた句の組み立ての上で旋律がよく動く、ト長調のメヌエット BWV Anh.116 です。作者は記されておらず、バッハの作とは確かめられていません。収められている『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』には、バッハ自身の作品のほか家族や同時代の作曲家の小品も多く書き込まれており、BWV Anh.(付録)の番号を持つ曲の多くは作者がはっきりしないのです。
ト長調、4分の3拍子。前半・後半を繰り返す二部形式です。同じ音楽帳の有名なト長調のメヌエット(BWV Anh.114)より音数が多く、旋律の動きが活発です。音域はD2からA5まで、約59秒で310音です。
音楽帳の小品の中では一段階進んだ内容で、本サイトでは中級に分類しています。旋律が細かく動く箇所で拍を崩さないことと、左手の線を右手に負けずに保つことが課題です。再生速度を落として手の色分けで両手の動きを確かめ、A-Bループで動きの多いフレーズを繰り返すと、3拍子の流れを保ったまま弾けるようになります。
バロック時代に流行した3拍子の優雅な舞曲「メヌエット」を収録。宮廷舞踏会を思わせる気品ある旋律が魅力
「メヌエット」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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