説明
ゆったりとした長い息の句で歌う、変ロ長調のメヌエット BWV Anh.118 です。家庭での音楽教育や楽しみのために使われた『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』には作者の記されていない小品が多く、この曲もその一つで、バッハ自身の作かどうかは確かめられていません。同じ帳面の有名なト長調のメヌエットと比べると、落ち着いた静けさが際立ちます。
変ロ長調、4分の3拍子。前半・後半を繰り返す二部形式のメヌエットで、句の息が比較的長く、旋律がゆったりと広がります。約81秒で225音と、時間に対して音数は少なく、一音ずつを丁寧に聴かせる曲です。音域はE♭2からG5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
音数が少ないぶん指の負担は軽く、そのかわり長い句を途切れずに歌わせる表現力が求められます。跳躍のある箇所では、手の位置の移動で音が切れないように注意が必要です。再生速度を落として句の始まりと終わりを確かめ、楽譜表示で旋律のまとまりを見ながら、A-Bループで一つの句を繰り返し練習すると、落ち着いた歌い方が身につきます。
バロック時代に流行した3拍子の優雅な舞曲「メヌエット」を収録。宮廷舞踏会を思わせる気品ある旋律が魅力
「メヌエット」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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