説明
ホ長調・4分の3拍子で、宮廷舞曲メヌエットらしい中庸な歩みを刻むメヌエットIです。ヴァイオリン1本のために書かれた旋律の下に、低音と和声が補われています。出典のBWV 1006aは、バッハが無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番BWV 1006を自ら編曲したものです。楽器の指定は残っておらず、リュートやリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)のためと考える説が有力ですが、鍵盤楽器でも演奏されます。組曲の中では前奏曲、ルール、ロンド風ガヴォットに続きます。
二声を中心とした響きで、続くメヌエットIIと組になります。音域はB1からC#5までと、高音域をあまり使わない、低めの音域に収まっています。
音数は245と少なく、技術的な負担は控えめです。課題は、もとがヴァイオリンの旋律であることを意識し、一本の線として途切れずに歌わせることです。手の色分けで旋律と補われた低音を見分け、再生速度を落としてそれぞれの線を聴き取ると、編曲で加えられた部分がどう旋律を支えているかが分かります。
バロック時代に流行した3拍子の優雅な舞曲「メヌエット」を収録。宮廷舞踏会を思わせる気品ある旋律が魅力
「メヌエット」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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