説明
ホ短調・4/4拍子のこの曲は、右手が嬰ハ・嬰ニを含む旋律的短音階で、ホから1オクターブを16分音符で上って始まります。その後も右手は音階や3度の重音を弾き、左手は和音を8分音符で刻み続けます。全32小節の後半16小節で調号がシャープ4つに変わってホ長調となり、明るく終わります。
音数は600と、本サイトに収録したツェルニーの「全調による段階的な50の練習曲」Op.840第1〜10番のなかで最も多く、演奏時間も約64秒あります。曲集は全50曲なので、第10番はまだ前半の一曲で、ここでは主音がホに移ります。
初級向けです。短調の音階は、上りと下りで使う音が変わる場合があるため、楽譜表示で臨時記号を確かめてから弾くと迷いません。左手の8分音符の和音は、同じ和音を続けて打つ部分で重くなりやすいので、手首を柔らかくして軽く刻んでください。再生速度を落として音階を確かめ、A-Bループで短調の前半と長調の後半を弾き比べるとよいでしょう。音域はE2からG#6で、61鍵の電子ピアノに収まります。
ツェルニーが全24調を網羅して作曲したメロディアスな練習曲集。技術と音楽性を同時に磨ける教材として親しまれている
「全調による段階的な50の練習曲 Op.840」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
ツェルニーの作品一覧を見る →