説明
冒頭から右手は、「ハとホ」「ニとヘ」のように3度の重音で16分音符の音階を上っていきます。調はハ長調、拍子は2/4です。左手は和音と、低音を順に弾く16分音符の音型で支えます。全32小節の後半16小節で調号がフラット3つに変わってハ短調となります。音数は387です。
演奏時間は約32秒と、本サイトに収録したツェルニーのOp.840第1〜10番のなかで最も短い曲です。ハ長調からハ短調へ進む組み立ては第1番・第5番と同じですが、ここでは右手の3度の重音が課題になっています。
初級向けとされていますが、3度の重音で音階を弾くのは、単音の音階よりずっと難しい技術です。2つの音が同時に鳴らないと濁るため、指の高さをそろえ、指使いを決めてから練習してください。再生速度を大きく落として3度の響きを聴き、A-Bループで重音の音階部分を繰り返すとよいでしょう。楽譜表示で長調と短調の境目も確かめられます。音域はC2からC7で、61鍵の電子ピアノにちょうど収まります。
ツェルニーが全24調を網羅して作曲したメロディアスな練習曲集。技術と音楽性を同時に磨ける教材として親しまれている
「全調による段階的な50の練習曲 Op.840」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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