説明
4分音符と2分音符による息の長い右手の旋律を、3/4拍子でゆったりと歌わせるト短調の練習曲です。跳躍は少なく、なめらかなつながりが求められます。後半32小節で調号がシャープ1つに変わってト長調となり、左手は4分音符の低音と和音で拍を刻む伴奏を続けます。音数は567です。
全64小節と、本サイトに収録したツェルニーの「全調による段階的な50の練習曲」Op.840第1〜10番のなかでは最も小節数が多く、演奏時間も約69秒といちばん長い曲です。
初級向けです。速い動きは少ない代わりに、長い音を保ちながら次の音へレガートでつなぐことが課題になります。2分音符を最後まで聴いてから次の音へ移ると、旋律が途切れません。曲が長めなので、A-Bループで前半の短調と後半の長調を分けて練習し、楽譜表示で調号の変わり目を確認するとよいでしょう。音域はD2からD7まで広く、61鍵の電子ピアノでは最高音域が足りません。
ツェルニーが全24調を網羅して作曲したメロディアスな練習曲集。技術と音楽性を同時に磨ける教材として親しまれている
「全調による段階的な50の練習曲 Op.840」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・ツェルニー (1791-1857)
ウィーンに生まれ、ベートーヴェンに師事し、後にリストを教えたことでも知られるピアニスト・作曲家です。生涯に800を超える作品番号を持つ膨大な数のピアノ練習曲を残したことで有名で、その体系的な教育的作品群は今日も世界中のピアノ学習で広く用いられています。本サービスでは、「160の8小節練習曲」Op.821と「全調による段階的な50の練習曲」Op.840からの抜粋を収録しています。
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