説明
ショパンが初期に出版した3曲のノクターンOp.9の最後の曲、ノクターン第3番 ロ長調です。3曲の中で最も技巧的で劇的な性格を持ち、親しみやすい旋律で知られる第2番とは異なる顔を見せます。単なる夜の情景描写を越えた、劇的な構成力が問われる、演奏機会の多い作品でもあります。
ロ長調。穏やかに歌う主題のあとに激しく高揚する中間部が現れ、再び主題に戻ります。この穏やかな部分と中間部の対比が曲の核で、右手の旋律は歌のように伸び縮みし、左手は広い音程にわたる分散和音で和声を支えます。
上級レベルで、演奏時間5分を超える規模の中でその落差を描き切る表現力が必要です。音数も2393音と多く、音域はB1からD♯7までと広いため、61鍵には収まりません。中間部はA-Bループで区間を区切り、再生速度を落として手の色分けで両手の役割を確かめてから練習すると効率的です。楽譜表示に切り替えれば、主題が戻ったときの書き方の違いも目で追えます。
ショパンの代表的なジャンル。夜の静けさや詩的な雰囲気を表現した、美しく抒情的なピアノ曲集
「ノクターン(夜想曲)」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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