説明
1836年に出版された作品27の2曲目で、ショパンのノクターンの中でも完成度の高さでしばしば筆頭に挙げられる一曲です。同じ作品番号の第1番が嬰ハ短調の暗い曲であるのに対し、この第2番は変ニ長調——同じ音を長調として読み替えた調で書かれており、2曲で一対をなす構成になっています。
変ニ長調、8分の6拍子。旋律は単独では始まらず、まもなく3度・6度の重音になって二重唱のように進みます。左手は広い分散和音を保ち続けます。同じ主題が繰り返されるたびに装飾が加えられ、終盤にかけて音楽は大きく高まり、そこから静けさへ収束します。
上級とされるのは、重音の旋律を歌わせる難しさによります。二つの声部を同時に鳴らしながら、上声だけを前に出し、しかも二つの線が別々に歌っているように聴かせる必要があります。左手の分散和音は音域が広く、手を広げたまま柔らかい音を保つ技術も要ります。
ショパンの代表的なジャンル。夜の静けさや詩的な雰囲気を表現した、美しく抒情的なピアノ曲集
「ノクターン(夜想曲)」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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