説明
ショパンのノクターンの中でもっとも広く知られ、ピアノ曲全体を見ても指折りの知名度を持つ一曲です。1830年頃の作で、作品9の2曲目にあたります。旋律がジョン・フィールドの様式を受け継いでいる一方、繰り返しのたびに装飾を書き換える手法は、すでにショパン独自のものです。
変ホ長調、8分の12拍子。左手は各拍に低音と和音を配する伴奏を保ち、右手が8小節の旋律を歌います。この旋律が3度現れ、そのたびに装飾が増えていきます。終盤では装飾が最も濃くなり、カデンツァ風の走句を経て静かに閉じられます。
中級とされますが、易しい曲ではありません。装飾の音数が多い一方、テンポは揺らしてよく、どこで時間をかけるかは奏者に委ねられています。装飾を機械的に詰め込まず、旋律の骨格を先に決めてから飾りを載せること。左手のワルツ風の伴奏を一定に保てるかどうかが、この曲の安定を左右します。
ショパンの代表的なジャンル。夜の静けさや詩的な雰囲気を表現した、美しく抒情的なピアノ曲集
「ノクターン(夜想曲)」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
この曲で身につけること
このコースのゴール、ノクターン 変ホ長調 Op.9-2。12/8拍子で、左手が拍ごとに低音と和音を弾き、右手が旋律を歌います。旋律は3回現れ、戻ってくるたびに装飾が増えていきます。
練習のポイント
- まず装飾を除いた旋律の骨組みを決め、その上に装飾を乗せていきます。装飾の多いところは0.5倍速でループしましょう。
- 左手の低音と和音が均等に続くかどうかが、曲の安定を決めます。左手だけで通せるようにしておきます。
- この曲のMIDIにはペダル情報が入っていないため、ペダル表示は出ません。ここまでに身につけた踏み替えを、自分の耳で確かめながら使ってください。
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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