説明
1824年作曲の「ハンガリー風メロディ」D.817です。この年シューベルトは、ハンガリー(現在のスロヴァキア)のジェリズにあるエステルハージ家の領地に音楽教師として滞在しており、当時のウィーンで人気があったハンガリー風の音楽様式を用いたこの小品は、その旅情が反映された作品ともいわれています。同じ時期の連弾曲「ハンガリー風ディヴェルティスマン」D.818とも素材を共有しています。
ロ短調の4分の2拍子。付点リズムと異国情緒豊かな旋律が特徴で、2拍子の舞曲らしい弾みが全体を運びます。約2分45秒で1451音ほどと中程度の規模で、哀愁を帯びた短調の旋律が繰り返し現れます。
中級レベルで、音域は61鍵の鍵盤では低音が少し足りず、88鍵か76鍵が向いています。リズムの跳ねを生かした軽快な運びが求められ、付点音符の切れ味が曲の性格を決めます。再生速度を落として付点リズムの長短を正確に体に入れ、A-Bループで旋律の一節を繰り返すと、跳ねと哀愁の両方を表現できるようになります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
フランツ・シューベルト (1797-1828)
ウィーンに生まれた作曲家で、わずか31歳で世を去りながら、歌曲(リート)を中心に膨大な作品を残しました。旋律の美しさと転調の妙で知られ、「魔王」などの歌曲は今日でも広く歌われています。ピアノ曲でも「即興曲集」など叙情性豊かな作品を残しています。本サービスでは、即興曲 Op.90・Op.142や「ハンガリー風のメロディ」などを収録しています。
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