説明
24の前奏曲Op.28とは別に単独で出版された、前奏曲Op.45 嬰ハ短調です。1841年の作で、Op.28の出版から2年後にあたります。曲集の一部ではなく一曲だけで完結した前奏曲であり、Op.28の各曲とはまた違った奥行きを持つ小品です。
嬰ハ短調、4分の4拍子。即興的に揺れ動く自由な構成の中に、瞑想的で深い詩情が滲み出ています。明確な形式に縛られない分、和声の移ろいそのものが曲を前へ運び、転調を重ねるなかで響きの色合いが絶えず変化していきます。
上級レベルで、演奏時間は3分強、音数は1322音と多めです。和声の変化を感じ取りながら自然な音楽の流れを作り出す繊細な音楽性が求められます。音域はC♯1からE7までと非常に広く、88鍵の大部分を使います。再生速度を落として和音の移り変わりを一つずつ聴き取り、楽譜表示で臨時記号の多い箇所を確かめると、和声の道筋が見えてきます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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