説明
練習曲集作品25の巻頭曲です。シューマンがこの曲を評して、エオリアン・ハープ——風を受けて自然に鳴る弦楽器——の響きになぞらえたことから、その名で呼ばれるようになりました。作品10から数年を経た1830年代半ばの作で、曲集の性格はより抒情的になっています。
変イ長調の4拍子。両手がひたすら分散和音を刻み続け、その各拍の上端に旋律の音が置かれています。旋律は独立した声部として書かれているのではなく、絶え間なく動く音型の一部として埋め込まれており、そこから浮かび上がらせるのが奏者の仕事です。
課題はまさにその点にあります。分散和音を均等に鳴らしながら、旋律にあたる音だけを指の重みで浮かせること。全部を同じ強さで弾くと、和音の霧しか聞こえません。ペダルは和声ごとに踏み替え、響きを重ねつつ濁らせないこと。速さではなく、音色の層を作る技術が問われる一曲です。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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