説明
作品25の第2曲です。シューマンはこの曲を「眠っている子どもの歌のように、魅力的で、夢見るように、静かだ」と書き残しました。速い音の連続でありながら、決して力強さを要求しない——練習曲としては珍しい性格の一曲です。「蜂」という通称は後世のもので、ショパン自身の命名ではありません。
ヘ短調の2分の2拍子。右手が三連符の細かい音型を絶え間なく奏で、左手もまた三連符で動きますが、両者のまとまり方が食い違うため、拍の感じ方が浮遊します。この重なりが、はっきりした輪郭を持たない独特の質感を生んでいます。1分半ほどの短い曲です。
課題は、速い動きを弱音のまま保つことです。音量を上げれば簡単に弾けてしまい、この曲の性格は消えます。指は鍵盤の近くで小さく動かし、腕の重さを乗せないこと。両手のリズムの食い違いを数えて合わせようとせず、それぞれの流れとして感じるほうが、求められている浮遊感に近づきます。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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