説明
1830年頃に書かれ、リストに献呈された練習曲集Op.10の第2曲です。右手の3・4・5指だけで半音階を弾き続けるという、極めて特殊な指使いが要求されます。技術的に最も困難なエチュードの一つとされ、弱い指の独立性と均等な音量を同時に鍛える設計になっています。
イ短調、4分の4拍子。右手の上声で半音階が途切れなく流れる一方、同じ右手の1・2指はその下で和音を添え、左手は軽い和音で拍を刻みます。演奏時間は1分23秒ほどですが音数は1458に達し、1秒あたり17音を超える密度です。音域はホ1からハ7までで、76鍵の鍵盤に収まります。
演奏時間は短いものの、他の指に頼らず弾き切る集中力と精密さが試される、上級者向けの試練とも言える一曲です。力で押すと音がそろわなくなるため、手を固めずに弾くことが大切です。再生速度を大きく落とし、手の色分けで右手の旋律と左手の和音の関係を確かめてから、A-Bループで短い区間ずつテンポを戻していくと、無理なく指を慣らしていけます。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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