説明
リストに献呈された練習曲集Op.10の第9曲、ヘ短調です。左手が大きく跳躍しながら伴奏を刻み、その上に右手が表情豊かな旋律を歌います。指の技術と歌う音楽性を同時に求める、Op.10の中でも表現の比重が大きい一曲です。
ヘ短調、8分の6拍子。左手の広い音域にわたる伴奏が絶えず動き、その上で右手の旋律が激しさと憂いの間を揺れ動きます。演奏時間は1分23秒ほどで音数は1227。音域はト1からヘ7までの71鍵分と広く、61鍵には収まらないため、76鍵の鍵盤が必要です。
上級者向けで、跳躍を正確にコントロールする技術と、旋律を歌うように弾く音楽性の両方が求められます。跳躍による腕の動きが旋律の呼吸を妨げないよう、技術練習と表現の両立を目指す学習者に適した作品です。まず左手だけを再生速度を落として聴き、手の色分けで跳躍の幅を確かめてください。A-Bループで一つのフレーズを繰り返し、左手が安定してから右手の旋律を重ねると効率よく進められます。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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