説明
音楽理論家フェティスとピアニストのモシェレスが編んだ教則本『メトード・デ・メトード』のために1839年に書かれた、3つの新練習曲の第1番です。Op.10やOp.25の練習曲集とは別に作られた作品で、技術的な要求は控えめですが、ショパンらしい叙情が凝縮されています。
ヘ短調、2分の2拍子。右手と左手が異なる拍の分割で動き、2対3などのポリリズムを自然に感じ取る力を養う狙いが込められています。旋律は穏やかに流れ、和声の陰影が曲に深みを与えます。演奏時間は2分43秒ほど、音数は829。音域はヘ1からロ5までで、低音域に広がっているため61鍵の鍵盤ではそのままだと最低音域に届きませんが、オクターブをずらせば全音を弾けます。
難易度は中級で、落ち着いたテンポで丁寧に取り組める一曲です。ポリリズムは頭で数えるより、両手の音が重なる点を目印に体で覚えるほうが近道です。再生速度を落とし、手の色分けで左右の音がどこで重なりどこでずれるかを目で確かめてください。A-Bループで短い区間を繰り返せば、異なるリズムが自然に聴こえるようになっていきます。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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