説明
「キング・コットン(綿花王)」とは、当時のアメリカ南部経済を支えた綿花を指す言い回しです。スーザはこの題名の行進曲を、1895年にアトランタで開かれた綿花州国際博覧会のために書き、博覧会には彼の吹奏楽団も出演しました。
8分の6拍子の弾むリズムに乗って旋律が次々に現れ、トリオで調が変わるまで勢いが途切れません。約2分28秒に2099音、1秒あたり14音ほどの密度です。音域は変イ1から変イ6までで、低音側が61鍵の範囲からはみ出します。
音数が多いため、和音の連続やオクターブの移動を最後まで同じ質で弾き続ける持久力が必要な上級曲です。疲れてくると8分の6拍子の2拍目が重くなりやすいので、拍の弾みを保つことを意識してください。旋律の区切りごとにA-Bループで練習し、遅めの速度で左右の分担を固めてから通すと、無理なく仕上がります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ジョン・フィリップ・スーザ (1854-1932)
ジョン・フィリップ・スーザは1854年から1932年に活躍したアメリカの作曲家・楽団指揮者で、「行進曲王」として知られています。「星条旗よ永遠なれ」をはじめ数多くの行進曲を作曲し、吹奏楽の発展に大きく貢献しました。本サイトには「The Liberty Bell March」など10曲を収録しています。
スーザの作品一覧を見る →