説明
ショパンが19歳頃、まだワルシャワにいた時期に書いたとされるワルツです。生前には出版されず、没後にフォンタナが作品69として発表しました。ショパン自身は出版を望まず、遺稿の焼却を頼んだとも伝えられており、遺作として世に出たこれらの曲は、その遺志とは別の経緯で残されたものです。
ロ短調の3拍子。ウィーンの舞踏場のためのワルツではなく、踊るためではない、聴くためのワルツです。哀愁を帯びた主題が繰り返し戻り、そのあいだに長調の挿入部が挟まれます。3分弱の中に1600の音があり、細かい装飾が旋律に絡みます。
課題は、3拍子の伴奏を一定に保ちながら、旋律に自由な息づかいを与えることです。左手が揺れるとワルツの地面が崩れ、右手が左手に縛られると歌が死にます。装飾音は拍の中に押し込まず、前の音から自然に流れ出るように扱うこと。速く弾く曲ではないので、テンポは歌いやすい速さを選んで構いません。
優雅な3拍子のワルツを集めたカテゴリ。ショパンの演奏会用ワルツをはじめ、様々な作曲家によるワルツ作品が並ぶ
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この曲で身につけること
10代の終わりごろに書かれたとされ、ショパンの死後に出版されたロ短調のワルツ。踊るためというより聴かせるためのワルツで、哀愁のある主題が、長調の部分をはさんで何度も戻ってきます。一定の3拍子の伴奏の上で、旋律を自由に歌うことを学びます。
練習のポイント
- 左手の3拍子の伴奏を、左手だけで揺れなくなるまで練習します。伴奏が揺れると、ワルツの土台が崩れます。
- 旋律の細かい装飾音は、拍の中に無理に詰め込まず、前の音から流れ出るように。0.5倍速で確かめましょう。
- 長調の部分はA-Bループで区切り、短調の主題との色の違いを弾き分けます。
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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