説明
1847年に出版されたワルツ作品64の第1曲で、ショパンの生前に出版された最後のワルツ集に属します。「子犬のワルツ」という通称は、ジョルジュ・サンドの飼い犬が自分の尾を追って回る様子を見て書かれた、という言い伝えに由来します。英語圏の「1分間ワルツ」という通称も広まっていますが、こちらの「minute」は「微小な」という意味で、演奏時間を指したものではありません。
変ニ長調の3拍子。回り続ける右手の音型が全体を支配し、中間部では歌う旋律が現れて落ち着きます。1分半ほどの中に1370の音が詰め込まれ、音域は6オクターブに広がります。黒鍵の多い調で書かれているため、手の形はむしろ自然に収まります。
課題は、速い回転を軽さのまま保つことです。力で押すと音が詰まり、犬が回るどころではなくなります。指を鍵盤の近くに保ち、手首を柔らかく。中間部では一転して歌に切り替え、テンポを落として対比を作ること。速く弾くことよりも、最後まで崩れないテンポを選ぶほうが結果的に鮮やかに聞こえます。
優雅な3拍子のワルツを集めたカテゴリ。ショパンの演奏会用ワルツをはじめ、様々な作曲家によるワルツ作品が並ぶ
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作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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