説明
おもちゃの兵隊がきびきびと行進する様子を描いた「木の兵隊の行進」は、1878年の「子供のアルバム」作品39の第5曲です。曲集は子どもの一日をたどるように並べられており、朝の祈りと冬の朝に続く、おもちゃで遊ぶ時間にこの行進曲が置かれています。次の3曲が人形の病気・死・新しい人形と続くことを思うと、ここはまだ屈託のない場面です。
ニ長調の2拍子。短く切った和音が規則正しく打たれ、おもちゃの兵隊のぎこちない足取りを描きます。旋律は狭い音域を動き、大きな跳躍はありません。40秒ほどの短い曲で、音数も320ほどです。
初級とされるとおり、技術的な難所はありません。課題はリズムの正確さと音の切り方にあります。和音を長く残すと兵隊が人間になってしまうため、短く、しかし硬くならないように切ること。手首を柔らかく保ち、指だけで叩かないこと。音量は最後まで小さく保つほうが、おもちゃらしさが出ます。
チャイコフスキーが1878年に作曲した24曲のピアノ小品集。子供向けながら音楽的に充実した名曲揃い
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この曲で身につけること
チャイコフスキーの「木の兵隊の行進」。ニ長調、2拍子で、短く切った和音が一定のテンポで並び、おもちゃの兵隊のぎこちない行進を描きます。これまでの「つなぐ」和音に対して、ここでは「切る」和音です。
練習のポイント
- 和音は手首の力を抜き、指先で軽く離します。腕で押しつけると、硬く重い音になります。
- ビートラインを表示して、テンポが走ったり遅れたりしていないかを確かめましょう。
- 全体を小さめの音量で。おもちゃらしさは音の大きさではなく、正確なリズムから生まれます。
作曲家について
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
ロシアを代表するロマン派の作曲家で、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などのバレエ音楽で世界的な名声を確立しました。西欧的な様式とロシア的な旋律美を融合させた作風が特徴で、子供のための教育的なピアノ曲集「子供のアルバム」も広く親しまれています。本サービスには同曲集と「四季」の小品など7曲を収録しています。
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