説明
「子供のアルバム」作品39の巻頭曲です。曲集は子どもの一日をたどるように並べられており、朝の祈りに始まり、冬の朝、遊び、踊り、物語を経て、最後は教会での祈りで閉じられます。この第1曲は、その一日の始まりに置かれた、祈りの音楽です。
ト長調の3拍子。旋律と和声はロシア正教の聖歌を思わせる簡素な形をとり、4声の和音が静かに積み重ねられます。劇的な起伏はなく、和声の移り変わりだけで敬虔さが作られています。1分ほどの曲で、音数は250足らずです。
課題は和音の鳴らし方です。4つの音を同時に打つとき、最上声の旋律だけをわずかに前に出せるかどうかで、和音の連続が歌になるかが決まります。ペダルは和声の変わり目で確実に踏み替え、前の和音を引きずらないこと。曲集を順に弾いていくなら、この静けさが一日の始まりであることを意識すると、続く曲との対比が生きてきます。
チャイコフスキーが1878年に作曲した24曲のピアノ小品集。子供向けながら音楽的に充実した名曲揃い
「子供のためのアルバム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
この曲で身につけること
チャイコフスキーの「子供のためのアルバム」の第1曲。ト長調、3拍子で、聖歌のような4声の和音が静かに進みます。和音のいちばん上の音(旋律)を、ほかの音よりわずかに浮かせることを学びます。
練習のポイント
- 0.5倍速にして、まず和音のいちばん上の音だけを右手で歌うように弾き、そのあとでほかの音を加えます。
- ペダルは和音が変わるたびに踏み替え、前の和音を次に持ち越さないように。ただし最初はペダルなしで、指だけで和音をつなぐ練習から始めます。
- 一日の始まりを描く曲集の最初の曲です。大きな盛り上がりは作らず、静かなまま弾き終えましょう。
この曲で試せる練習ガイド
MIDIキーボードをつないで演奏モードで練習する
電子ピアノやMIDIキーボードをブラウザにつなぐ方法と、正しい鍵盤を押すまで曲が待ってくれる演奏モードの仕組み、できること・できないことを説明します。
作曲家について
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
ロシアを代表するロマン派の作曲家で、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などのバレエ音楽で世界的な名声を確立しました。西欧的な様式とロシア的な旋律美を融合させた作風が特徴で、子供のための教育的なピアノ曲集「子供のアルバム」も広く親しまれています。本サービスには同曲集と「四季」の小品など7曲を収録しています。
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