説明
「インパーティネンス(生意気)」という風変わりな題名を持つト短調の小品で、短い動機が繰り返し現れるきびきびとした曲です。ヘンデルの鍵盤曲の中でも比較的よく知られた一曲で、エイルスフォード伯爵家旧蔵の手稿譜に基づく「エイルスフォード小品集」では、フーガの後に置かれています。
4分の4拍子。演奏時間は50秒ほど、音数は155と本サイト収録分の中でも特に少なく、1秒あたり3音あまりのゆとりある密度です。両手の音数の差は小さく、右手の旋律に対して左手も独自の線を持って動きます。少ない音で書かれていることが、題名どおりの性格を生んでいます。
難易度は初級です。音数が少ないぶん、一音ごとの長さや切り方で表情が大きく変わります。再生速度を落として、音を短く切る箇所とつなげる箇所を楽譜表示で確かめながら弾き分けるとよいでしょう。曲全体が短いので、A-Bループで通して繰り返すのも効果的です。音域はF2からB♭5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
ヘンデルが鍵盤楽器のために作曲した組曲集で、アルマンドやガヴォットなど舞曲を中心に構成される。快活な装飾旋律とバロック特有の対位法的な書法が魅力で、様式感を学びたい中級以上の奏者に向く一群。
「鍵盤組曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1759)
ドイツ・ハレに生まれ、後にイギリスに帰化したバロック期の作曲家です。オラトリオ「メサイア」やイタリア風オペラで名声を博し、鍵盤音楽でも数多くの組曲やソナタを残しています。同時代のバッハと並び称される存在で、旋律の親しみやすさと堂々とした様式美が特徴です。本サービスでは、組曲の諸楽章やメヌエット、「エイルスフォード小品集」の小品などを収録しています。
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