説明
右手の旋律を、左手の低音が歩むように支えるト長調のガヴォットです。ガヴォットはフランス起源の舞曲で、小節の途中から始まる弾むような動きが特徴です。「エイルスフォード小品集」の中では、アントレの後、トッカータの前に置かれた短い一曲です。
4分の4拍子で、演奏時間は1分弱、音数は240ほどです。右手の音数が左手の約2倍あり、役割分担が分かりやすい書き方です。ガヴォットらしく2拍ずつのまとまりで進み、旋律には装飾的な細かい音も現れます。1秒あたりの音数は4音あまりで、落ち着いて弾ける密度です。
難易度は初級です。左手の動きが少ないため、まず右手の旋律を整え、そのうえで手の色分けを見ながら左手の低音と合わせていく順番で練習できます。舞曲としての弾む感じを出すには、拍の頭を軽く、2拍のまとまりを意識することが大切です。音域はC2からB5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
ヘンデルが鍵盤楽器のために作曲した組曲集で、アルマンドやガヴォットなど舞曲を中心に構成される。快活な装飾旋律とバロック特有の対位法的な書法が魅力で、様式感を学びたい中級以上の奏者に向く一群。
「鍵盤組曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1759)
ドイツ・ハレに生まれ、後にイギリスに帰化したバロック期の作曲家です。オラトリオ「メサイア」やイタリア風オペラで名声を博し、鍵盤音楽でも数多くの組曲やソナタを残しています。同時代のバッハと並び称される存在で、旋律の親しみやすさと堂々とした様式美が特徴です。本サービスでは、組曲の諸楽章やメヌエット、「エイルスフォード小品集」の小品などを収録しています。
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