説明
短調で書かれた組曲の中で数少ない長調の場面となる、イ長調・2分の2拍子のブーレIIです。ブーレIの細かく動き続ける音型から一転して、旋律が明るく素直に歌われます。「イギリス組曲」第2番の2曲組のブーレの2曲目にあたり、対照的な性格で書かれていて、弾き終えたあとにブーレIへ戻るのが通例です。
演奏時間は約32秒、音数は297と、ブーレIの半分以下の規模です。音域はD2からE5までと狭くまとまっており、軽やかで見通しのよい響きです。小節の後半から始まるブーレのリズムは変わらず保たれています。
中級レベルですが、規模が小さく、組曲の中では取り組みやすい一曲です。音域が狭く61鍵に収まります。課題は、音が少ないぶん旋律の歌い方と伴奏の軽さがはっきり聴こえるので、フレーズの起伏を丁寧に作ることです。再生速度を落として手の色分けで両手の役割を確かめ、仕上がったらブーレIと続けて弾いて、短調から長調、また短調へと移る組曲の流れを味わってください。
バッハが作曲した6つのイギリス組曲。フランス風の優雅さと技巧的な華やかさを兼ね備えた傑作
「イギリス組曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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