説明
バッハの「イギリス組曲」第2番イ短調は、6曲の中でも演奏される機会の多い組曲です。前奏曲に続いてアルマンド、クーラント、サラバンドが並び、その後にブーレが2曲、最後にジーグが置かれます。この曲はその1曲目のブーレで、組曲の後半を活気づける役割を持っています。
イ短調、2分の2拍子。演奏時間は約1分15秒、音数は714と、第1番のブーレIより規模も音数も大きい曲です。小節の後半から始まるブーレのリズムに乗って、両手が細かい音符で絶えず動き、短調ながら力強く推進する音楽になっています。後に続くイ長調のブーレIIのあと、この曲を再び弾くのが通例です。
中級レベルで、音の密度が高く、両手の機動性が求められます。課題は、細かい音型の中で2分の2拍子の大きな2拍を見失わず、各拍頭を明確に保つことです。使う音はC2からC6の範囲にとどまり、61鍵でも足ります。再生速度を落として手の色分けで左右の動きを確かめ、A-Bループで速いパッセージを区切って練習してから、少しずつ元の速さに戻すと、舞曲の勢いを保ったまま仕上げられます。
バッハが作曲した6つのイギリス組曲。フランス風の優雅さと技巧的な華やかさを兼ね備えた傑作
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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