説明
未完成のまま残されたフーガの断片です。バッハやヘンデルの対位法を研究していた時期に書かれたとみられ、同じ頃のK.153、K.154、K.401と並んで、モーツァルトのフーガへの取り組みを伝える資料です。
ホ短調、4分の4拍子。テーマが示されたあとに別の声部が加わり、声部の絡み合いが始まっていく書き出しが残されています。短い中にも声部の絡み合いへの取り組みがうかがえ、モーツァルトの作曲過程を知る資料としても興味深い一曲です。
中級レベルで、1分足らず・339音の小品です。曲全体を通じてテーマがどのように受け渡されるかを追うと、より深く楽しめます。音域はD2からB5までで、61鍵に収まります。断片のため曲は途中で終わりますが、楽譜表示でテーマの入りを確かめながら聴き、A-Bループで声部が重なる部分を繰り返すと、フーガの書法を学ぶ短い教材として活用できます。
バッハに影響を受けて作曲された対位法作品を収録。厳格な形式の中に各作曲家の個性が光る
「フーガ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
オーストリア・ザルツブルクに生まれ、幼少期から神童として名を馳せた古典派を代表する作曲家です。ウィーンを拠点に活躍し、35年という短い生涯の中で交響曲・オペラ・室内楽・鍵盤曲など幅広いジャンルに傑作を残しました。明快で均整の取れた様式の中に豊かな感情表現を宿す作風が特徴です。本サービスでは、ピアノソナタ K.545やK.331の各楽章、幻想曲 ニ短調 K.397、フーガなどを収録しています。
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